賞味期限切れnote

気ままにその日暮らし

【さとまるまみ】 おさななじみUMA

f:id:t781:20160731173000j:plain

ヤる気スイッチ、皆で押してね。

 幼馴染ものは正義だと思います。ただそれだけで萌えと夢が詰まっている。そしてそこにひと味スパイスが加われば、王道は瞬く間に更なる輝きを放つ。今作はそれが他人の視線に興奮するという、露出狂の気がある幼馴染兼恋人を持った少年のお話です。
 ちなみにUMAといっても未確認動物ではないので人外ものをお求めの方はお間違いなく。

 

 
≫ あらすじ

 幼馴染のユーマとタクは実は恋人同士。クラスメイトが大勢いる教室でも抱きついたりキスをしたりしてくるユーマだが、何故か二人きりになったとたん触れてこないことがタクの密かな悩みだった。しかしある日、お前はユーマに不釣り合いだとタクをからかってきた同級生たちの前に現れたユーマは、「実はまだやってないんだけど、丁度いいから見ていく?オレらの“初めて”」と、突然本気で押し倒してきて!?
 奥手なだけなのか、それともやはり地味でイジメられっ子の自分ではダメなのかと不安と不満を抱えていたタクだったが、初えっちで知ったのは、恋人のユーマはなんと他人から見られることに大興奮してしまうヘンタイという衝撃の事実だった…!

 

≫ 登場人物

 タク(攻)
 幼い頃からイジメられやすく、そのたびに助けてくれたユーマのことがずっと好き。そしてユーマの性癖を知ったあとも人前で興奮しだす彼のことを困惑するどころか心配し続ける優しさを持つ、意外な適応力と懐の深さを持った地味なメガネっ子。

 ユーマ(受)
 人受けの良い明るい人気者。が、実は他人に見られることに興奮する特殊な性癖を持ち、人目があるところでついムラッときちゃう困ったちゃん。反面、二人きりだと緊張して勃たなくなったり、タクのことを可愛く思うあまり彼に痛い思いをさせないためにも自分が受ける側になるしかない!と思い込んだりするような可愛げも持ち合わせている。わりと我が道を行くタイプというか、若干ズレているところも有り。

 

≫ 感想

 まず最初に。てっきり地味メガネっ子受だと思っていたので、ええ?そっちが受なの!?って思ったけど、ユーマのタク愛を知って妙にしっくりと納得w 特殊性癖系の内容ではあるものの、何気に高校生同士の幼馴染らしいキュートさがあるのが微笑ましいお話でした。まるっと1冊二人の話が読めるのも高ポイント!

 それにしても露出狂受というのはなかなか新鮮で面白かったです。
 個人的に男女ものではこういうシチュエーションって萌えないのですが、BLになるととたんに痴漢ものだったり覗きものだったり、人前プレイというものにグッときてしまうんですよねーなんでだろ。…ハッ!これがBLマジック*1か!
 なので、今作では電車プレイ・野外プレイ・ラーメン屋プレイ*2、プラス玩具プレイなど、様々なプレイが楽しめてエロ方面でも満足度高めでホクホクでした。エロ回数の多さがヤリたい盛りの高校生らしさも感じさせて良いね。

 先にも書いたとおりタクちゃんが心配性ですごく良い子だったので、変態度はけっこう高いわりになんだか可愛らしい雰囲気があって、そこが読後にほっこり感を残してスッキリした読み終わりで良かったし、正直周りの同級生エピソード(NL)って中盤まで必要だったかな?って気はしないでもないけど、最初のキッカケにもなったのでまあまあ彼らも上手くいってめでたしめでたしでした(なんて気持ちのない祝福なんだ…)

 欲を言えば、巻頭扉絵のちみっ子二人がめちゃくちゃ可愛かっただけに幼少時エピソードをもっと読みたかったけれど、カバー下でフライングキスについては実はタクのほうが手が早かったのが発覚したのが面白かったので良しとします(何様)
 ヘンタイ体質萌えされる方は是非。

 

 

おさななじみUMA(BABYコミックス) (POE BACKS Babyコミックス)

おさななじみUMA(BABYコミックス) (POE BACKS Babyコミックス)

 

 

*1:そんなものがあるのかどうか不明

*2:ラーメン食べながらカウンターの下でムニャムニャ